独立開業は早まっては失敗します。

今の世の中、仮に会社が利益をあげていて潤っていたとしても、

会社はその利益を会社の資金として貯めていて、

なかなか社員に給料として還元してくれないのが実情です。

儲かってる会社でさえそうなのですから、

ましてや、中小の経営が苦しい会社だとなおさらです。

まるで、私たちは会社のいじめに遭っているかのようです。

そんな現状に嫌気がさして、

いっそのこと会社なんかやめて、独立して開業したほうが、

生活資金や、マンションのローン、その他、諸々の必要なお金を

サラリーマン続けるよりももっとずっと楽に稼げるように思われがちです。

確かにそれはそうかもしれません。

ですが、だからと言って、誰でも簡単に開業、起業なんてできるものでもありません。

何の目途もないままに開業なんかしていると、

もう初年度から真っ赤っかになって破産するのが落ちです。

もっというと、今住んでいる家やマンションも手放して、

生活が破たんするような格好で家族全員が路頭に迷うのが目に見えている、

といっても、決して言い過ぎではないでしょう。

特に、決してやってはいけないのは、フランチャイズです。

一見すると、そこで、経営も学べてそこのブランドで、

安定してお客さんも入るので、順調に収入が入ってくるかのように思われがちです。

ですが、それは錯覚でしかありません。

あなたはまず最初に、借金をして店を構えなければならないのですよ。

１０万円とか２０万円とかいう金額ではないんですよ。

１００万円とか２００万円とかいう金額でもないんですよ。

この意味をおわかりでしょうか？

それを返すのにどれだけの歳月が必要でしょうか？？

それに、店が上手く行く保証なんて、そもそもどこにもないのですよ。

本部の指導を受ければそれで上手く行くとはぜんぜん限らないのですよ。

いや、たとえうまく行ったとしても、あなたは朝から晩まで毎日毎日、

自分のお店にこき使われる奴隷です。見た目は店主かもしれませんが、

サラリーマン時代とは何らかわらず、いや、もっと悪くなってるかもしれませんが、

実質的には、他人にこき使われる奴隷でしかありません。

あなたに自由な時間なんて持てない点もサラリーマン時代と何らかわりはありません。

上手く行ってこれですからね。　上手く順調に行って。

もしどこかでちょっとした思い違い、予定が狂いでもしたら、

一気に赤が膨らんで、閉店の目に遭って、すべてを失ってしまうことになるのです。

フランチャイズだから、本部やどこかが助けてくれるなんていうことはありません。

店じまいはあっさりと行われ、あなたには莫大な借金の返済だけが

残ってしまうことになるのです。

これがフランチャイズに手を出すサラリーマンの典型的なルートだと

思って間違いはないでしょう。

そして何よりも大切なことは、シミュレーションができないということです。

空論ではなくて、現実的な予測が前もってはろくにできないということです。

ろくに予測もできないことに手を出すことを、博打と言います。

でも、こんな博打なら、宝くじを買ったほうがまだだいぶ良いでしょう。

あなたが手をつけることは、フランチャイズではないのです。

そして、まだサラリーマンをしばらく続けられながら、

目途がつけられるくらいに予測が立てられるビジネスモデルでなければいけません。